令和2年10月30日、和泉市議会第3回定例会が市役所議場で開かれた。議会では、各種議案や報告が上程され、多数の議員が出席する中、今後の市政について活発な議論が展開された。
主な議題として、教育委員会の委員任命が取り上げられ、辻 宏康市長が新委員として酉家章弘氏と久米ひろみ氏を提案した。新任の久米氏は議会で、強い意気込みを表明し、「いじめ撲滅」、「多様性への対応について」と述べ、教育の質を向上させるための努力を重ねる考えを示した。
また、多くの議案の中で、道路上事故による損害賠償の専決処分報告が行われ、辻市長は2件の事例について詳細に報告した。いずれも市の責任割合が設定され、保険により賠償金が全額填補されることが確認された。ここで報告された事故は、市民の安全に直結するものであり、議員からの質問もなく、順調に進行した。
続いて、和泉市の資産取得に関する議案も議論された。新庁舎備品の取得や、公共施設用家具に関する条例改正が提案され、必要性が再確認された。議員ツボ田の発言では、「市が必要とする備品を適切に整え、効率的な行政運営を支えること」が強調された。
さらに、泉北水道企業団の解散に関する議案が採決され、賛成多数で原案通り可決された。反対意見もあったが、多数派は、資源の有効活用に期待を寄せ、この方向性を支持する声が強まった。
最後に、令和2年度一般会計補正予算についても議論が交わされる中で、特に新型コロナウイルスに関連する支援策について、市の財源の使途についての厳正な審査が求められた。議員からは予算が市民の日々の生活に大きな影響を与えるため、透明性の確保が強調された。
昼前の採決で、すべての議案は承認され、閉会の挨拶が行われた。市長は全議員の連日の審議に感謝を述べ、今後も市民のニーズに応える施策を進める考えを示した。