令和元年12月17日、和泉市議会第4回定例会が開催された。出席議員は24名で、議事は順調に進行した。
議案第71号では教育委員会委員の任命が提案された。市長の辻宏康氏は、深堀知子氏を新たな教育委員会委員に任命する旨を述べた。深堀氏は法律事務所を経営しており、教育委員会での経験も豊富であることから、議員の同意を求めた。結局、深堀氏の任命は原案通り同意された。
次に、議案第72号の公平委員会委員の選任についても市長が説明し、高い識見を持つ野田邦子氏の再任が提案された。こちらも議員の賛同を得て、原案通り可決された。
また、日程第4には人権擁護委員候補者の推薦についても取り上げられ、森俊二氏の再任と藤井信子氏の推薦が行われた。これも特に異議なく、同意された。
複数の議案が続けて審議され、「公の施設の指定管理者の指定について」や「市道路線の認定及び廃止について」など重要な議案が承認されていく中、職員の給与に関する条例改正案に対しては特に討論が行われた。議員の松本利裕氏は、議員及び特別職の期末手当が含まれている点に反対の意見を述べた。
議案第80号では、水路管理における瑕疵のための損害賠償事項も審議された。市長が犠牲者への賠償に関して市の責任割合が100%であることを強調した。
また、議員提出の意見書として「新たな国民負担が伴う地方議会議員の厚生年金加入に断固反対する意見書」が取り上げられたが、この意見書は否決される運びとなった。議員たちの討論の中で、この問題に対する異なる観点が表明された。
本定例会では、多くの重要議案が審議を経て可決されたことに加え、議員からの活発な意見交換が行われた。市長の辻氏は閉会の挨拶で、議員の協力に感謝の意を表しつつ、地域の課題に向けた協力を再度呼びかけた。