令和4年9月29日、和泉市議会第3回定例会が開催された。この会議では、出席議員が23名、欠席議員が1名となり、定足数が確認された後、議事が進行された。
最初に会議録の署名議員として、7番の小林昌子議員、18番の飯阪光典議員が指名された。
続いて一般質問の時間に移行し、松田義人議員が登壇し、部落差別の撤廃に向けた取り組みについて、また富秋中学校区のまちづくりに関する2点を質問した。松田議員は、日本には部落差別の歴史が存在することを指摘し、誕生から100年を迎える全国水平社についても言及した。
松田議員は、水平社が残した重要なメッセージ、すなわち「人間を尊敬することによって自らを解放せん」という理念が今こそ再評価される必要があると訴えた。
また、教育長の小川秀幸氏は、校名を仮称「富秋学園」に決定した経緯を説明し、地域の意見を尊重したと強調した。
松田議員は今後の人権資料室が多世代交流拠点施設に移転する計画について、その運営方針を問うた。前田正和総務部長は、この資料室が人権に関する資料を閲覧できるスペースを設ける計画であると答弁した。
続いて、まちづくりについても質問が行われ、津田拓也都市デザイン部理事が富秋中学校区等まちづくり構想に関する進捗を報告した。彼は、アドバイザリー事業者の選定を行い、現在は民間事業者の参画意欲を高めるための事業フレームの検討を進めていると説明した。
松田議員は、地域のまちづくりを進める際、住民が積極的に参加することの重要性を説いた。また、都市再生推進法人制度を活用した地域のまちづくりに関心を寄せ、その中身やメリットについて質問した。
この一連の質問の最後には、人権教育の充実を求める発言が続いた。教育指導監の上田茂幸氏は、学校での人権教育の具体的な取り組みについて報告し、地域とも連携しながら進めているとした。