令和3年3月24日、和泉市役所議場で令和3年3月定例会が開催された。
出席議員は24名で、議長の浜田千秋氏が開会を宣言した。
議事は、まず「会議録署名議員の指名について」が行われ、5番・末下広幸議員と17番・遠藤隆志議員が署名議員に指名された。そして、「一般質問について」に移行し、様々な議員が質問を行った。
特に注目されたのは、森久往議員の一般質問である。この議員は、支援が必要な児童・生徒に対する対応について重要なポイントを挙げた。具体的には、障害者差別解消法の施行から5年を迎える今年、学校教育においてどのような合理的配慮がなされているのかを問うた。
回答に立ったのは、大槻亮志教育・こども部教育指導監である。彼は、学校における支援が充実していることを強調した。具体的には、重度の障害を持つ児童への介助員の配置や、医療的ケアの必要な児童への看護師配置など、障害者差別解消法の理念に基づく取り組みが進んでいるとのことであった。
森議員は、その上で教育現場における差別について議論を深めた。彼は、差別を知ってもらうことの重要性を訴え、学校教育の中でどう取り組んでいるか具体的な例を出しながら述べた。このような発言に対し、教育指導監は様々な支援環境の整備について説明した。特に、「ユニバーサルデザイン」の考えを取り入れた環境整備についての言及は多くの議員の注意を引くものだった。
また、末下広幸議員は、自殺予防対策について質問を行った。コロナ禍で自殺者数が増加しているとの報道を受け、地域社会での支援の重要性が指摘された。子育て健康部の岩井幸部長は、自殺対策基本法に則り、「いのち支える和泉市自殺対策行動計画」の施行を確認し、毎月行われるこころのリフレッシュ相談会の状況も報告した。相談会はハイリスク者への支援を目的としており、特に自殺対策に力を入れている旨を強調した。
このように、本日の一般質問では、教育現場の支援体制や自殺予防に関する多くの重要な意見が交わされた。議員の発言は、多くの市民に向けたものであり、彼らの生活の向上が期待される。議会は今後、様々な課題への取り組みをさらに強化していく必要があると思われる。