令和2年3月25日、和泉市議会第1回定例会が開催された。
出席したのは議員24名で、全員が参加していることが確認された。
この日の議事日程には、会議録署名議員の指名や請願および多くの議案が含まれていた。特に「和泉市立の小・中学校で35人以下学級の実施を求める請願」が注目を集めた。この請願について、厚生文教委員会の松田義人委員長が審査結果を報告した。
松田委員長は審査の経過として、請願者の意見陳述を受けた上で、教育委員会の意見も聞きながら、質疑を行った。その中で、請願者の提示した35人学級の根拠や、教育現場の状況について深く掘り下げるプロセスがあった。
しかしながら、請願は起立少数で不採択となった。岡博子議員は、この請願の採択に賛成の立場から、その必要性について熱心に討論し、現在の教育実態における人数過多の問題を強調した。
また、この日付以内に提案された諸議案について、特に議案第19号「公務災害補償等に関する条例の改正」や、一般会計、特別会計の予算案が審議され、議員から多くの質疑や意見が寄せられるなど議論が活発に行われた。
さらに、予算審査特別委員会の杉本淳委員長は、新年度の予算について賛成多数での可決を報告し、和泉市が取り組むべき施策や財源確保の重要性を述べたのち、効果的かつ持続可能な行財政運営の必要性を強調した。
本定例会では、議員提出の意見書も複数採択されており、特に「大規模災害時の防災・減災・縮災対策」を求める内容に対しても注意深い意見が交わされた。また、妊産婦の医療費助成制度の創設についても意見が出た。
市長は閉会挨拶において、本会議及び委員会を通じて寄せられた議員らの意見を尊重し、厳しい財政状況ながらも市民サービスの向上に取り組む決意を述べた。特に新型コロナウイルスの影響を挙げつつ、対応策を検討する必要性を訴えた。
最後に、出席議員全員の協力の下、定例会が円滑に終了したことに感謝の意を表し、今後も市政を進める上で議員との協力体制が大切であることを強調した。