令和5年6月28日、和泉市議会第2回定例会が議場で開催された。出席議員は全24名で、議事は会議録署名議員の指名から始まった。
まず、議長の坂本健治氏が「本日の会議録署名議員には、11番・浜田千秋議員、22番・大浦まさし議員の2名を指名いたします」と発言。続いて、一般質問に移り、山本秀明議員が「市の入札について」との質問を行った。特に、入札参加業者数の減少が懸念され、競争原理への影響が指摘された。この件について前田正和総務部長は、「競争性を確保しつつ、業者数の確保が重要である」と述べた。
山本議員は、過去5年間の物品購入における参加業者数の推移を要求。令和4年度のデータでは、対象案件8件における指名業者数の平均が8.4者であり、参加業者数の平均が3.9者と、辞退業者数の平均が4.5者であると前田部長が説明した。これに山本議員は、入札参加者数の減少が価格競争を低下させ、結果的に税金の無駄遣いにつながる懸念を示した。
後半の一般質問では、松本利裕議員が学校の安全対策について問い、特にセキュリティの強化を要求した。教育指導監の上田茂幸氏は、学校内にオートロックを設置し、緊急時に即座に警察に通報できる体制を整えたと述べた。
フルデジタル化に関する質問も多く寄せられた。井阪雄大議員は、デジタル施策の強化を提案し、業務の効率化が市民サービスの向上につながることを強調した。市は、デジタルサービスの充実を図りつつ、市民へ情報提供余地を広げる方針を示した。
最後に、スペル・デルフィン議員が北信太駅前整備の進捗を確認。自由通路の整備工事が進んでおり、令和6年度を目指して一部の整備を完了させる意向が示された。市が抱える喫緊の課題は多く、各議員からはそれぞれの視点で市民生活に寄与する提案がなされた。市は、その要望に応えるべく対応する必要があるだろう。今後も、各議員の発言を通じて市民にとって有益な行政運営が進むことが期待される。