和泉市議会第4回定例会が令和4年12月12日、和泉市役所にて開催された。議題の中心には、会議録署名議員の指名と一般質問があり、特に一般質問では、地域文庫の現状や課題、AEDの設置要望、行政対象暴力への危機管理についての意見が交わされた。
特に、地域文庫の運営状況についての質問が注目された。現在、和泉市には地域文庫が光明台の1団体のみとなっており、その原因には本の借り手の事情による返却の問題があるという。市としては、強い事情に基づく場合は弁済を免除することも可能であり、個別の事情に応じて対応する姿勢を示しているが、やはり協力団体の負担軽減措置が求められるとした。これに対して、今後は制度の見直しをおこない、借手側に対しても配慮した支援施策の充実が必要であるとの意見があった。
次に、自治体におけるAEDの未設置が指摘され、特に高齢者が多く利用する集会所においては、その導入を求める声が上がった。現在、市が設置したAEDは光明台南老人集会所のみであり、今後、設置の可能性について検討を進める必要があるとの意見があった。これは市民の安全面での重要性を踏まえ、配慮した対応が求められる。
また、行政対象暴力についても議論が交わされた。実際に来庁者が暴言を吐いたケースの実態を報告され、和泉市として何人も職員に対し公正な職務執行を損なう行為を求めない旨がの条例に定められていることが確認された。このような状況において、組織として暴力行為や威圧的行動に対応するためのマニュアルの必要性が強調された。職員の安全確保や業務の円滑化を図る視点からも、今後の対策が求められている。
これに対し、保護者からのクレームや厳しい要求にどう応えるかもポイントとなった。公務員としての職務の執行が重要である中、万が一の事態を想定し、警察等との連携を密にすることが求められている。職員への教育や訓練といった対策を講じる必要がある。すでに危機管理部が警察との連携を進めている中できちんと共有していくべきであろう。
最後に、行政が提示する資料を基にマニュアルの見直しを含む制度の強化を求める意見で結ばれた。これからの和泉市において、全庁を挙げてこの動きが進められることが期待される。さらに市民の信頼を得るための透明性の維持は、職員と市民との間の信頼関係を築く上でも必要であり、これにより市全体の効果的な環境づくりにつながることが重要である。