令和2年第3回和泉市議会定例会が開催された。議会では、出席した議員によって様々な報告がなされた。特に監査報告、教育委員会の活動、そして新型コロナウイルス対策に関する議論が注目を集めた。
まず、監査報告に関しては、例月出納検査の結果がいくつか上がった。例えば、令和元年度や令和2年の決算に基づく健全化判断比率の報告では、実質赤字比率が黒字であることが報告された。市長の辻宏康氏は、実質公債費比率が6.6%であり、早期健全化基準を下回っていると強調した。
その後、市教育委員会の点検・評価報告書の提出が行われ、小林昌子議員がセクシュアル・マイノリティーに関するリーフレットに関する進捗状況を質した。教育・こども部教育指導監の大槻亮志氏は、全児童に配付することを目指しており、内容検討を進めていると述べた。
また、小林議員は給付奨学金制度についても質問。277人の利用者がいるが、制度は3年目に見直し予定とのこと。今後は、利用者の声を把握する方法も考慮することが計画されている。
そのほか、学校環境の整備や子ども議会への取り組み見直しについても話題になり、特に子どもたちが自由に発言できる環境の必要性が強調された。大槻教育指導監は、子どもたちが興味を持てるような形で議会に参加できるよう見直していく意向を示した。
今後の議会では、様々な提案や質疑が進む見込みである。議員らは市民の声を受け止め、市の運営や教育方針に生かしていく必要があるとの認識を深めた。次回の定例会は、令和2年10月27日に予定されている。