令和３年６月30日、和泉市役所において第２回定例会が開催され、議員24名が出席した。
この定例会では、和泉市の令和３年度一般会計補正予算や、道の駅いずみ山愛の里に関する条例制定など、複数の議案が審議される。
まず、辻宏康市長は今後の市政運営に影響する重要なテーマについて述べた。特に「市民の命と暮らしを守るまちづくり」、子どもたちの未来が輝く子育て・教育のまちづくり、にぎわいがあふれ活力のあるまちづくりの三つのテーマに焦点を当てた。市長は、令和２年度の決算見込みにおいて、約２億8,000万円の黒字を見込んでおり、新型コロナウイルスウイルス感染症への対応として様々な施策を推進することが強調された。
また、今回の議会では、専決処分の承認、固定資産評価員の選任、副市長の選任が行われた。副市長には森吉豊氏と吉田康人氏が選任され、吉田氏は過去に大阪市の民間区長を経験している。市長は「新しい風を送ってもらえる」と期待感を示した。なお、吉田氏は公募で選ばれた人物であり、彼の背景には多様な経験があることが紹介された。
市民の信頼醸成のため、今後は新庁舎への移転や市民サービスの向上が重点的に進められる予定だ。全市にわたる子育て肋要施策の強化や、ワクチン接種の推進もあげられ、特に若年層に向けた接種促進策が求められている。
教育に関しては、中学校少人数学級編制が進められることが告知され、ハード面に加えて、教員の質向上にも力を入れるとした。今後は、学力向上に関する具体的な取組や、市民からの通報システムの導入も視野に入れて、より効果的な施策が検討されることとなっている。
この新たな施策の中で期待されるのは、住民との信頼関係の構築、地域特性を生かしたまちづくりであり、今後の行政の在り方が市民生活に与える影響についても注目が集まることが予想される。議案に対する議論は深まり、今後の和泉市の方向性が問われる場となっていく。