令和3年3月、和泉市議会が第1回定例会を開催した。
会期は2月19日から3月25日まで35日間となった。議会では2022年度の予算や条例改正が中心議題に上がり、特に一般会計予算に関する議論が多かった。市長の辻宏康氏は開会挨拶で、福島県沖地震の影響を受けた被災者へのお見舞いを述べた上で、議員たちへの感謝の意を表した。
議案の中には、和泉市輝く子どもを育む教育のまち条例制定もあり、議員からの注目を集めている。この条例は、教育関係者、地域社会と連携し、子どもが健やかに育つ環境を整えることを目的としている。辻市長はこの取組みが将来の和泉市を支える重要な施策であると強調した。
また、令和3年度一般会計予算総額は729億円となり、特に医療や福祉関連の責任を全うするための予算が組まれた。医療環境の整備に大量の予算が必要であるという認識があり、さらなる充実を図る方針が示された。具体的には、和泉市立総合医療センターががん診療連携拠点病院に内定し、より多くの医療サービスを提供できる体制を整備していくことも話題となった。
介護保険事業特別会計予算においても、高齢者への支援策が拡大され、調整金や機器の購入費用が新たに盛り込まれた。市民が健康で自立した生活を送るために、社会保障の一環として極めて重要な施策と考えられている。
この他、和泉市の消防活動や防災対策の強化にも言及され、今後も地域の安全が高まることが期待されている。議会のあった全ての日程において、質疑応答が行われ、各委員からの疑問や意見が出された。特に、予算に関連する議案が質疑の的となり、今後の方針については慎重に審議することが求められている。
議会の最後、浜田千秋議長は、今後も市民の信頼に応える運営を継続していくことを強調し、次回の一般質問に向けても準備が整っているよう確認した。議会は円滑に終了し、今後の市政運営に向けた期待を寄せる意見が多く寄せられた。