令和3年3月22日に開催された和泉市議会第1回定例会において、市民生活部長の飯阪陽次氏や都市デザイン部長の小泉充寛氏などが出席し、重要な議題が取り上げられた。
本会議では、まず会議録署名議員の指名について議論が行われ、その後、一般質問が開始された。議員たちは、特に地域社会の支援や防災対策、スポーツ施設の整備といったテーマに注目し、熱心な議論を展開した。
中でも、谷上昇議員が主導した一般質問では、和泉市におけるスポーツ施設整備の必要性が強調された。谷上議員は、北部地域におけるスポーツ施設の不足と、その解消に向けた施策の導入を訴えた。彼は、自身が運営するサッカースクールの体験をもとに、スポーツ環境の整備を急務であるとし、「和泉市では公共スポーツ施設が南部に集中しており、北部地区も利用できるアクセスの良い施設が求められている」と述べた。
さらに、谷上議員は地域住民とのつながりの大切さを訴えつつ、北部地区特有の環境課題を解決するための提言を行った。市の今後の対応について、市長公室長の八木剛氏は、「様々な施策を通じ、地域の声を聞きながら、持続可能なスポーツ環境の整備に努める」と述べた。
加えて、議会では生理の貧困に対する取り組みについても言及された。小林昌子議員は、和泉市の小中学校での生理用品の配布状況について確認し、さらなる配布方法の工夫を提案した。教育委員会の並木敏昭氏は、「各学校からの申出に対して柔軟に対応し、必要に応じて教育的な配慮を行っている」と回答したが、制度の拡充が必要であるとの共通認識が得られた。
また、清掃事業についても重大な討論が行われ、立花達也環境産業部長は、過去の台風時における災害廃棄物処理の教訓を踏まえ、今後の計画策定の重要性を再確認した。議員たちは、特に地域住民との連携や情報提供の強化が、円滑な運営に寄与するとの意見を一致させた。
最後に、市長公室長の八木剛氏は、今後市民との協力による積極的な行政運営の必要性を訴え、発言を締めくくった。議会全体として、和泉市の未来に向けて市民の期待に応えるための柔軟な施策が求められるとの意見が多かった。