令和元年第3回与那原町議会臨時会が、7月9日に開催され、新庁舎や予算案など重要な議案が可決された。
特に注目されたのは、新庁舎等複合施設造成工事に関する議案である。議案第35号は、与那原町新庁舎等複合施設造成工事の(1工区)について請負契約の締結が承認された。契約金額はおおよそ1億1100万円に及ぶが、詳細な計画に基づくものであることが強調された。
さらに、議案第36号も可決され、(2工区)の請負契約が決定した。この工区の契約金額は約1億2500万円となっている。副町長の城間秀盛氏は、「両工区とも町民にとって重要なインフラ整備である」と述べた。
また、令和元年度の一般会計補正予算(第3号)も議題に上がり、歳入歳出それぞれ27917千円が追加され、総額9068957千円に達する。この予算案では、特に社会福祉や教育に関連する支出が求められており、住民の関心を引く議題となった。財政課長の仲里武徳氏は、「本補正予算は、必要な施策にしっかりと対応するためのものである」と語った。
また、琉球泡盛に関する新たな条例についての議案もあり、町民と事業者が協力して琉球泡盛の文化を促進しようとする内容だ。この条例は町内の酒類販売業や飲食業の振興に寄与することを目的としており、地域の活性化にもつながることが期待されている。町長の照屋勉氏は、「琉球泡盛の文化を次世代に継承することが重要だ」と強調した。
議会は全ての議案について討議を行い、特に質疑応答の場面では松長康二議員から「農林水産業費の整備事業について、草刈りだけでなく観光整備も重要だ」との意見も出された。