令和6年6月4日、与那原町議会は第2回定例会を開催し、重要な議題が取り上げられた。
特に志村幸司議員が提起した平和と経済に関する質問は、会議全体を通じて大きな関心を集めた。志村議員は、経済の発展が平和の基盤の上に成り立つと強調し、平和学習広場の利用向上についても尋ねた。「この平和学習広場は、戦争の悲惨さを伝える重要な場所です。教育現場においても利用可能性を高めることが必要です」と志村議員は述べた。
ブランド推進課長の桑江朝照氏は、平和学習広場は戦争の事実を学び次世代に伝えるための場であり、町民や学校での活用が不可欠であると答えた。さらに、平和の記念行事についても現在は役場主体で行われないことを指摘し、再び役場主体の取り組みが進むことを期待した。
また、志村議員は与那原大綱曳まつりについても言及し、安全対策の強化を求めた。「交通渋滞の対策としての案内表示の改善や、警備体制の見直しを図る必要があります」と述べた。桑江課長は、66万人の来場者を想定し、ドライバーへの周知が大切であるとの見解を示した。これに加え、教育長の呉屋武志氏は、交通安全に対する意識向上が必要であると強調した。
また、志村議員が提案した横断者注意喚起灯について現在の状況を確認したところ、生活環境安全課長の金城勝治氏は、設置を検討する方針を明言した。「歩行者の安全を確保するために重要な施策です」と述べた。
さらに、ふるさと納税に関連する話題も登場し、課題について議論された。寄附金の活用方法や支出先を慎重に選定する必要があるとの意見が議員から出た。この流れを受け、ブランド推進課長は地域資源を活用した取り組みが重要であると強調した。
会議全体を通じて、与那原町が持つ平和の象徴としての役割や、地域経済を活性化するための施策が進むことが期待された。議員たちは、これらの課題に積極的に向き合い、町民の生活向上に寄与することを誓った。