令和6年3月25日、久米島町議会の定例会が開催された。
本会議では、計14件の議題が上程され、重要な予算案が審議された。
特に、令和6年度久米島町一般会計予算に関する議案は注目を集めた。
一般会計の歳入歳出の予算総額は、95億7千766万2千円が計上され、
前年対比6億4千179万6千円の増となっていることが報告された。
町長の桃原秀雄氏は、歳入の状況として「町税が748万8千円減の6億7千186万7千円となり、
特に町民税が114万円減少する一方、地方交付税は8千171万3千円増の33億8千884万円に達する」と述べた。
また、赤嶺秀德予算審査特別委員長は、「町の財源確保に向けた取り組みが求められる」と強調した。
さらに、インフラ整備や地域振興施策も報告され、特に水道事業や下水道事業の予算も承認された。
続く議題では、令和6年度国民健康保険特別会計予算が審議され、予算総額11億5千382万2千円が計上された。
副町長の中村幸雄氏は、「この予算は前年度比で6千373万1千円の増」と報告し、徴収強化の重要性を指摘した。
また、議案第24号の久米島町税条例改正案についての提案が行われ、
個人町民税に関する特例規定により、災害への対応を目指すことが述べられた。
堅実な予算編成が進められる中、
議案第25号の国民健康保険税条例改正案も可決された。
さらに、町民の安全確保を目的とした防災行政無線放送施設の整備に関する陳情が審議され、
「本施設の機能向上が求められる」との報告に全会一致で採択された。
また、国際的視点からパレスチナ自治区ガザ地区における人道的停戦を求める意見書が提出され、歴史的背景を受けて「沖縄の記憶が重なる」との意見が出た。
最後に、議会は全日程を終了し、3月5日からの会期を終えたことを報告した。議長の玉城安雄氏は、
「無事に会期を終えられたことに感謝し、町民への誠実な行政を引き続き実施していく」との挨拶を行った。