八重瀬町の議会で、様々な議題が取り上げられた。
一つ目は、土地改良区の灌漑に関する問題だ。議員の玉城義彦氏は、「東風平の土地改良区で灌漑が未整備であり、多くの農家が苦境に立たされている」と指摘した。これに対し、町長の新垣安弘氏は「未整備の灌漑計画について関係機関と密に連携を図って進めていく」と述べた。
次に、八重瀬町の畜産業の現状も問われた。玉城氏は、町内の畜産業の生産者数、経営状況についてのデータを求めた。これに対し、新垣町長は、肉用牛の生産者は44戸、乳用牛は11戸、養豚は14戸であることを明らかにしたが、物価高騰による厳しい状況も指摘された。さらに、国や県の支援策の必要性が繰り返し訴えられ、農業振興を図るための施策が求められる。
また、中学校部活動の地域移行問題についても議論が行われた。玉城議員は進捗状況を追及し、教育長は協議会の設立を考えていると答えたが、まだ具体的な進展は見られない。
外来生物に関する対策も重要な議題となった。玉城議員は、「沖縄県は外来生物の影響を受けている中で、地域でも対策を講じる必要がある」と述べたのに対し、町長は、「自治体の役割が重要であり、情報収集や普及啓発が期待される」とコメントした。
熱中症対策においても新たな取り組みが求められている。町は「クーリングシェルター」の設置を検討し、地域住民への周知を強化していく方針を示した。議員の新垣勝夫氏はエアコン使用の重要性を訴え、周知の徹底が必要だと強調した。
バス停留所の屋根についても、早急な設置が必要との声が上がった。県土木事務所との連携が重要との認識も示され、住民の安全確保が求められている。
最後に、饒波川の状況について、町長は川の整備に関し、「県と連携し続ける」と述べ、今後の対策を前向きに考えているとした。