令和元年12月11日、与那原町議会の第4回定例会が開催され、一般質問が行われた。議員たちは、地元の重要な課題について意見を交わした。
特に、首里城焼失に関する上原晃議員の質問には、多くの共感が寄せられた。上原議員は、首里城が歴史的なシンボルであることを強調し、町民の喪失感を代弁した。沖縄県民の心を一つに再建に向かう決意を感じたと述べ、町長にも再建に向けた具体的な取り組みを問いかけた。照屋勉町長は、町民と共に再建に向けて努力する意向を示した。
次に、子育て支援に関する質問が上がった。上原議員は、町内の公立保育施設の状況や待機児童の現状について尋ね、町としての今後の取り組みを求めた。伊集京美子育て支援課長は、認可保育所が15カ所、そのうち926名の児童が入所しているとし、待機児童の問題に対して各保育施設の定員拡大を提案したが、保育士の確保が課題であると認めた。
南部広域ごみ施設の新炉建設に関する質問もあり、上原議員がその進捗状況を確認した。比嘉哲也生活環境安全課長は、八重瀬町具志頭地区への施設建設が進んでいることを伝えたが、その過程において議員間で透明性のある情報共有が必要であると述べた。議員たちが情報の遅れを指摘する中、町長は議会との連携を強める必要があるとした。
さらに、公共交通機関の整備に関連した話題が取り上げられ、LRT導入の重要性が再認識された。町長は、公共交通とMICE施設の相互関係について言及し、今後の取り組みを強調した。舩谷政喜議員は、具体的な計画を策定し、住民のニーズをしっかり反映させるよう提案した。
最後に、社会福祉協議会に関する質疑が行われ、役場での相談対応の充実を求める意見も寄せられた。日常の利用が増加している中、岡剛福祉課長は、相談者のニーズに応じた柔軟な対応を進める方針を示した。
この議会では、地域の課題解決に向けた建設的な意見が数多く交換され、町民の生活向上に寄与する姿勢が強調された。これらの議論を踏まえ、町としての具体的な行動に期待が寄せられている。