令和3年3月26日、与那原町議会定例会が開催され、重要な議題が審議された。最初に、与那原町新庁舎建設工事に関連する3件の専決処分が報告された。3件共に請負契約金額の変更に関するものであり、いずれも400万円以内の変更であった。具体的には、建築工事について374万4000円の増額、電気設備工事について320万3000円の増額、機械設備工事について363万7000円の増額が行われた。また、与那原町国民健康保険条例の一部改正、令和2年度一般会計及び水道事業会計補正予算などが提出され、挙手による採決で原案どおり可決された。特に、一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ5,215千円が増額され、13,073,848千円とすることが決定された。これにより、公共事業や福祉事業の充実が図られることが期待される。加えて、与那原町議会では「沖縄本島南部地域の土砂採取計画の断念を求める意見書」が賛同を得て可決された。この意見書は、沖縄戦で多くの遺骨が埋まっている土地からの土砂採取を中止するよう国に求めるものであり、地域住民の思いを反映した重要な議決となった。
議会ではまた、一般質問も行われ、議員たちが様々な問題提起をした。特に、うちなーぐち(方言)の普及、議会の多様性、そして新基地建設問題に関する議論が印象的であった。議員たちは、言語や文化の継承、さまざまな立場の人々が議会に参加できる環境作りを訴え、特に女性や障がい者に対する配慮を強めるべきだと強調した。最後に、辺野古新基地建設に関しては、地域の歴史や人道的観点から、その建設計画の見直しを求める声が上がり、沖縄戦の悲劇とその教訓を忘れずに、議会がこれからも地域を代表する重要な役割を果たしていく必要があるとの意見が相次いだ。議会の閉会宣言と共に、議員たちの決意が新たにされています。