令和5年3月28日、与那原町議会では学校給食や子育て支援、農業振興に関する重要な議題が取り上げられた。
議会では、学校給食センターに関する進捗状況が説明された。八重瀬町との共同整備が決定され、令和6年度初めには事業が着手される見込みである。南風原町が単独で整備することに決定した背景には、財政的な理由や地元の需要の調査結果があったようだ。教育課長は、利用する子どもたちのために、今後の給食内容や品質についても考慮していく必要があると述べた。
次に子育て支援に関しては、支援員の数について議論が行われた。約43名の支援員が活動しており、この事業の継続が財政調整基金に依存していることから心配の声もあがった。今後、国からの補助金がなくなった場合には、財政状況に応じた縮小がやむを得ないとのことで、特に学力向上を図る支援の維持が求められている。
待機児童についても触れられ、現在11人の待機児童が存在することが報告された。特定の保育所を希望する保護者が多い一方で、施設自体には余裕があるため、柔軟な対応が求められている。
また、与原公園の拡大整備事業では、維持管理費の確保が懸念されている。中でも野球場やサッカー場が併設される計画に対して、部屋が不足し機能しないという問題が指摘された。ナイター設備の要望がある一方で管理の観点から設置が難しいことも示された。町は今後も利便性を考慮しながら進めていく姿勢を見せた。
防犯については、空き巣被害が増加していることが報告され、地域の安全を守るため防犯カメラを増設する必要があるとの声が高まった。町は協力してその設置を検討する方針であり、地域住民の不安を解消していくことが求められている。
議会を通じて、町民の安全や教育環境向上に向けた具体的な議論が続けられ、今後の施策に期待が寄せられている。特に地域再生や財政運営、住民の生活向上を目指して、全体的な整備やサポート体制を強化する必要があることが再確認された。