令和3年3月8日に開催された与那原町議会第1回定例会で、町長の照屋勉氏は所信表明を行った。
町長は、一般会計予算案を83億3千5百万円で編成し、前年度比18.2%減となっていることを述べ、財政調整基金を取り崩す形での予算編成であることを明かした。
また、歳入の見込みとして、地方交付税は前年度比で増加する見込みだが、法人町民税に関しては減少が予想されると述べた。
続いて、町長は「令和3年度沖縄県町村土地開発公社の事業計画について」説明し、各種工事の計画を明らかにした。特に、与那原町新庁舎等の複合施設に関する工事や契約金額の変更についても言及した。
さらに、新庁舎及び町民ホールの名称を「上の森かなちホール」に決定したことや、その開所を5月に予定していることを伝え、地域の文化・福祉の拠点としての役割を期待するコメントがあった。
町長は、今後の計画的なまちづくりや、地域活性化への取り組み、デジタル行政推進に関する方向性も示した。特に、マリンタウン地区の大型MICE施設の事業について注力し、地域と観光の活性化へつなげる考えを強調した。
ここで注意を引くのは、教育委員会委員の任命である。新里一史氏と上原周子氏が任命され、教育行政の発展を期待する声が上がったことだ。