令和5年9月22日、与那原町議会は定例会を開き、一般質問において様々な重要なテーマが議論された。
この日の会議では、特に高齢者支援や台風の影響に関する話題が注目を集めた。新垣真一議員は、高齢者支援の現状や単身高齢者への具体的な施策について質問した。福祉課長の宮平律子氏は、町内の65歳以上の人口が約4,279人であり、その中で単身高齢者が1,362世帯に上ることを述べ、緊急通報システムや配食サービスが提供されていると説明した。また、単身高齢者の遺体引き取り手がなくなる問題に対処するため、終活支援の取り組みを増やしていく必要性を強調し、特に周囲に頼れない高齢者の支援が重要であるとの認識を示した。
また、台風6号の影響も深刻で、人的被害や物的被害が多数報告された。生活環境安全課長の金城勝治氏は、風にあおられた車両事故や、係留中のボートが沈没する事例などを具体的に挙げ、被害の詳細を説明した。これに伴い、町内で避難所も開設され、多くの人々が充電のために役場へやってきたことを明らかにした。特に手厚く支援が必要な世帯に対する方向性として、酸素吸引器を使用している世帯への補助が検討されていることが伝えられた。
さらに、議会では、今後のWi-Fi環境の整備や、観光客を迎えるインフラ整備についても取り上げられた。町長の照屋勉氏は、Wi-Fi環境の整備が必須で、特定推進事業費を活用することでインフラ整備を進める意向を示した。これにより、住民の利便性を高めるだけでなく、観光客の受け入れ体制もしっかり整える必要があると強調した。
この定例会では、与那原町の未来に向けた多様な議論が行われ、町民へのサービス向上と地域の安全・安心が重要なテーマとなったことが印象的である。