令和6年6月5日に開催された与那原町議会定例会では、さまざまな重要なテーマが取り上げられた。
まず、諸見里史子議員が子どもの健康づくりに関して質問を行った。特に「8020運動」の周知と実施について質問し、健康保険課長の具志堅智氏が「8020運動は80歳以上で20本以上の歯を保持するための運動で、地域の健康維持に貢献する」と説明した。さらに、フッ化物洗口の必要性についても議論され、教育指導主事の呉屋武志氏はその実施は保護者の理解が必要であると回答した。諸見里氏は、その実施の期限を6月いっぱいまでにされたことに対して、各校の判断を仰ぎたく、速やかに連絡を求めた。
次に、民生委員・児童委員の活動についても話題に上がり、福祉課長の照屋基氏は「現状は定数33名に対して26名であり、欠員が生じている状況である」と報告。町民の活動周知策として、町広報やSNSを活用し、効果についてははっきりとした数値は掴めていないが、お褒めの言葉を県からいただいているという。議員は、ただ数が減っていないことに安堵はするが、増えることが課題だと指摘した。
議論はさらに東浜地域の温浴施設の設置へと移り、この事業は現在進行中であり、令和8年度には供用開始予定とされ、企画政策課の山城司課長が詳細を述べた。
交通安全に関する発言も数多く、特にくじら橋南側交差点の信号機設置案件について、県の判断待ちの状態が続いている。議員は、先日発生した小学生と車の接触事故の危険性を訴え、早急な対策の必要性を強く訴えた。並行して、横断者注意喚起灯の設置についても、前向きに検討する意向が示された。
さらに、住宅リフォーム助成制度についても数多くの意見が集まり、特に経済効果や助成額の見直し、申請回数の拡充を求める声が挙がった。まちづくり課の饒平名幹貴氏はこれまでの実績を報告しつつ、制度見直しの重要性を認めた。
また、国民保護法に関する議論も活発化し、与那原町としての備えについて多くの意見が交わされた。現在のところ具体的な計画がないことを踏まえ、今後の国の指導を待つ姿勢が強調された。
この定例会では、多くの重要なテーマが議論され、住民の安全や健康に直結する内容が数多く表出される形となった。議論を通じて、より安全で健康な町づくりが求められていることが再確認された。