令和元年6月12日、与那原町議会の第2回定例会が開かれ、主要な議題には園児募集や保育士不足解消、鉄軌道構想が取り上げられた。
特に園児募集の流れについては、毎年10月から募集案内を配布し、11月中旬から12月中旬まで申請期間が設定されている。最終的には保育の必要度に基づいて入所が決定されるという。子育て支援課長の伊集京美氏は、保護者が早めに仕事の段取りをするためには、できるだけ早く入園が確定する必要があると強調した。実際、南城市や沖縄市の入園募集と比較すると、与那原町の申請期間は若干遅れているとの指摘もされている。
待機児童数は59名に上り、その多数は保育士不足が影響しているとのことである。今年度は34名が保育士が確保できずに入園を果たせなかったという。この問題に取り組むため、町ではニーズ調査を実施し、保育士確保のための具体的なアクションを模索している。特に女子短期大学との連携を強化し、学生の実習を受け入れる体制が求められる。
また、公共交通機関の充実、特にLRTの導入が議題として取り上げられた。企画政策課長の石川毅氏は、新たな公共交通機関の導入が町の発展に繋がるとの認識を示し、計画が具現化するよう努力している。大型MICE施設の誘致による交通渋滞問題も含め、町民への啓発活動が求められることを忘れてはならない。それにより、鉄軌道構想が地域振興に寄与する期待が高まるとした。
このように、与那原町議会では多角的な課題について議論が交わされ、今後の取り組みに対する展望が示された。特に子育て支援と交通基盤整備は、住民の生活の質を向上させるために重要な施策である。今後もこの方向性が継続されることが望まれる。