令和4年9月29日、与那原町で第3回定例会が開かれ、観光や地場産業、ワクチン接種状況など多岐にわたる問題が議論された。
まず、舩谷政喜議員が観光資源の活用について質問。特に綱曳資料館や軽便駅舎の周辺の観光振興を促進する「てくてくスタンプラリー」に関して意見を述べた。これに対して観光商工課長の桑江朝照氏は、「地域経済を回すため、観光資源の周遊を推進したい」と返答。舩谷議員は周遊コースを増やすことによって、地域の魅力を高め、より多くの観光客を呼び込む仕組み作りを求めた。
次に、地場産業活性化について、舩谷議員は学校給食に地元産食材を使用することの重要性を指摘した。学校教育課長の比嘉義明氏は、地元産野菜の提供に向けた取り組みの進行状況を説明し、現状ではコロナ禍での影響を受けていることを明らかにした。舩谷議員は、「今が重要な時期なので早急な対応が必要だ」と要求した。
その後、新型コロナウイルスワクチンの接種状況についても議論が行われた。健康保険課長の伊集哲氏は、町内のワクチン接種率が54.33%に達していると報告。この数値は沖縄県全体の平均を上回っており、取得率向上の努力が実を結んだことを強調した。
さらに、DVや自殺対策についても言及され、子育て支援課長の新里健氏は、「見守り強化事業で必要に応じて対応している」と述べ、各家庭への配慮を表明した。同時に、4回目ワクチン接種の準備状況や、オミクロン株対応ワクチンについても説明があり、接種体制の整備が進行中であることが伝えられた。
改めて、議員たちは地域課題に対して意見を交わし、今後の具体的な施策に期待を寄せた。与那原町は、地場の魅力をさらに高めていくことが求められている。