令和元年10月18日、与那原町議会の臨時会が開催され、議案第53号が審議された。
今回の議案では、令和元年度与那原町一般会計補正予算が提出されており、歳入歳出それぞれ5,404千円の減額が提案された。その結果、歳入歳出予算総額は9,193,434千円となる見込みである。
副町長の城間秀盛氏は、「今回の補正は、財政上の必要性から行われる。」と強調した。歳入の主な減少要因には、県支出金や繰入金の減少が挙げられる。具体的には、県補助金が1,470千円減少し、繰入金は6,834千円減少する。
歳出面では、商工費で8,674千円の減少を見込む一方、都市計画費では14,283千円の増額が提案された。教育費については、11,013千円の減少が見込まれており、その内訳には教育総務費や幼稚園費の減少も含まれている。
上江洲安昌議員は、与那原町の観光振興策としての水路の浄化の重要性を指摘した。「水路の改善が観光促進につながる」と述べ、行政には浄化活動への真剣な取り組みを求めた。これに対し、副町長は水質改善についての協議会を開催した旨を説明し、改善策を進めていく考えを示した。
また、議会では俯瞰的な視点から予算修正案が賛成多数で可決される運びとなった。議長の識名盛紀氏は、特に災害の影響を受けた地域への配慮を求め、町民の生活向上を目指した予算であると位置づけた。
このように、与那原町議会では財政への配慮をもった臨時会が行われ、議論を通じて町民の声を反映させる場となっている。今後の水路活用についても、議員と行政が連携して進めていくことが期待される。