令和2年6月10日に開催された与那原町議会の定例会では、新型コロナウイルス感染症の現状や交通安全について多くの議論が交わされた。
議題の一つでは、新型コロナウイルスの影響に関する質問が行われた。上原晃議員は、沖縄県の感染者数が減少したことを受けて、町民が新たな生活様式を定着させる必要性があると述べた。生活環境安全課長の大城哲氏によると、厳格な手洗いやマスク着用の基準が重要であり、万全の対策を講じているとのこと。引き続き町民に対し、適切な情報提供を行うことが強調された。
また、交通安全に関する問題も取り上げられた。与那原警察署における交差点での取り締まりについて宮平正傳議員が質問した。生活環境安全課長の大城氏は、交差点の交通標識に不備はないと述べたが、停止線が消失していることには目を向け、新たにお知らせ看板を設置したことを報告した。しかし、町民からは交差点での検挙に対する疑問の声が挙がっており、標示のない状態での取り締まりの正当性に疑問を呈する意見もあった。今後の標識補修と取り締まり方法について、さらなる確認を行う必要がある。
さらに、沖縄のみち自転車道線に関する進捗状況についても質問がなされた。企画政策課長の山城司氏は、県が全面的に事業を推進しており、与那原町もその恩恵を受けて自転車道の利用促進を図っていく意向を示した。町独自での自転車道ネットワークの策定についても議論が行われ、県道との連携も視野に入れて進めるべきとの考えが述べられた。
今般の議会では新型コロナウイルスへの対応策と、交通安全、また自転車道整備に関する施策が中心に取り上げられ、これらの課題解決に向けた意見交換が行われた。町民の安心・安全を確保するための取り組みが今後一層進展することが期待される。