令和5年6月5日、与那原町議会において第2回定例会が開催された。議題には与那原町の重要な条例改正と予算に関する議案が含まれ、議会は活発な議論を展開した。
特に注目を集めたのは、町税条例の一部を改正する議案と、会計年度任用職員に関する条例改正である。町長の照屋勉氏は、条例改正に至った背景を説明し、「与那原町税条例の改正は、地方税法の一部改正に従い必要な手続きを経て提案した」と述べ、議案内容の詳細についても触れた。
また、財務部長である岡剛氏は、令和5年度一般会計補正予算について説明した。歳入歳出それぞれ229,554千円を追加し、総額を10,087,894千円とすることが提案された。特に注目すべきは、福祉関連の支出が増加している点であり、議員からも「福祉事業への支援が急務である」との意見が寄せられた。
議案には、小規模保育施設の設置基準を定める条例改正も含まれ、保育施設での安全対策の強化が求められた。子育て支援課の新里健課長は、「新たな安全計画の策定や、職員教育を徹底し、子どもの安全を守る」と強調した。これに対し、志村幸司議員は運用面での懸念を示し、「形だけでの制度は無意味で、実行されるかが重要」と主張した。
議案第30号、令和5年度一般会計補正予算は、主に福祉分野に配分されることから、多くの議員が賛成意見を述べた。ただし、松長康二議員は「精査不足の部分がある」として反対の討論を行い、支援対象の拡大を求めた。
今回の定例会では、予算の方向性と進捗、今後の政策について多様な意見が交わされ、与那原町の未来に向けた重要な第一歩として位置付けられた。