令和2年6月12日に行われた与那原町議会定例会では、地元議員による一般質問が行われた。そこで、特に注目を集めたのが首里城の再建に関連する対応である。
特に、当真聡議員は水道庁舎の跡地利用について疑問を呈した。上下水道課の長松真也課長補佐は、綱曳資料館の仮移転地として跡地利用を考えていると述べたが、議員はこの決定に不安を抱いている様子だった。再質問で、当真議員は議会への報告が遅れていたことを指摘し、透明性のある議論が必要であると強調した。
また、陳情第6号が採択され、台湾産桧材の輸出許可に関する意見書が提出される運びとなった。この件について、我謝孟範委員長は、再建には強度と耐久性に優れた桧材の確保が急務であると述べた。特に、台湾との文化的な関わりも深いことから、輸出特別措置法の必要性が強調された。
議会では、与那原町の綱曳まつりの開催についての話題もあがり、町長は、感染拡大が続く中での決断が難しいとコメントした。しかし、地域の伝統を守るためには、何らかの形での実施の可能性を検討する必要性を述べた。
さらには、スーパーヨットの誘致とロータリーエネルギーの活用に関するプロジェクトに関し、計画が進行中であることが報告された。トヨタモビリティーに関するプロジェクトでは、町民との協力を得ながら実証を行っていく方針が示され、技術的な導入と地域貢献の両立を目指している。
最終的に、議会ではすべての事案を周知し、協議を進めることが重要であると確認した。