令和元年6月11日に行われた与那原町議会定例会で、一般質問が行われ、特に教育や文化の継承についての議論が深まった。平和教育に関するバックグラウンドや、沖縄の歴史に絡む教育の重要性が確認された。
上江洲安昌議員は、まず「次代に継承する平和教育の構築について」質問を行った。議員は平和教育が形骸化している現状を指摘し、高校生のアンケート結果を基にした平和教育の重要性を強調した。沖縄県内では、沖縄戦体験者の減少が進んでおり、戦争の記憶を伝えるための活動が求められていると述べた。教育指導主事の仲程俊浩氏は、教育の現状について「家庭教育や地域連携を強化して、平和教育の充実を図る必要がある」と回答した。
また、文化の継承についても、上江洲議員は「島くとぅばの保存・普及・継承への取り組みを強化すべき」と述べ、地域文化の教育についての必要性を強調した。生涯学習振興課長の新垣政孝氏は、地域の伝統行事を通じた文化の継承が重要であると答えた。
続いて「公文書の和暦記載について」質問した上江洲議員は、和暦と西暦の併記が国際化の中で重要であると指摘した。総務課長の上原謙氏は、規則に基づいて和暦が使用されているが、西暦との併記については検討の必要性があると答えた。
健康保険に関する質問でも意見が出された。上原晃議員は、特に高額医療費の現状について質問し、多くの町民が保険の仕組みを理解できているのかを問うた。健康保険課長の上原丈二氏は、毎年措置を行い、町民への周知が行われていると報告した。また、介護保険料についても、制度の運用や負担軽減に関する質問が行われた。
職場環境については、上原晃議員が人事異動や職員育成の重要性について指摘し、その後とりまとめられた討議の内容が報告された。町長は、「働きやすい環境づくりに注力している」と発言した。
そして憲法9条の碑についても議論が行われた。上原晃議員は、議会の様々な意見や調査結果を挙げ、「ぜひ早期の建立を目指すべきである」と訴えた。総務課長の上原謙氏は、さらなる協議が必要であるとした上で、教育委員会との連携を強調した。