令和3年9月21日、与那原町議会定例会が開催された。議題には令和2年度の一般会計、特別会計の各決算認定が含まれ、重要な議題として大きな関心が寄せられた。
与那原町の一般会計の歳入歳出決算は、昨年度を基にした内容で、今後の町の運営に大きな影響を与える。特に歳入は、町民からの税収や各種補助金が基盤なため、その結果が今後の予算編成に重くのしかかる。町長、照屋勉氏は、決算の報告に際し、「透明性のある運営」と「適正な予算の執行」を強調した。
また、受け取った陳情の中には、国立病院の機能強化を求める意見書があった。これは、新型コロナウイルスの影響で、医療体制が脆弱であることを背景に、町民の健康を守るための施策を要請したものである。議員からは、医療機関の基盤を確実に強化し、今後の感染症に対抗できる準備が必要との声も上がった。
さらに、教育に関する議論も活発に行われた。特に、義務教育についてはその条件整備が喫緊の課題として取り上げられた。改善策としては、教職員の採用増加や、教育条件の整備を求める意見書が承認され、町の教育環境の充実が期待されている。
最後に、各議員からの一般質問では、町内の不登校の実態や地域密着の活動についても触れられた。特に、地域の教育支援団体との連携による不登校支援策、そして子供たちが将来に向けて学び続ける環境の重要性が指摘された。議会は、これらの意見を受けて、地域福祉の向上や、平和学習の必要性など、今後の施策として具体的なアクションをとることを決議した。