令和元年11月20日、与那原町議会は臨時会を開催し、議員提出の意見書を議題に上げた。
会議では、重点事項として首里城の早期再建が確認された。この意見書は、去る10月31日に発生した火災で、首里城が焼失したことを受けてのものだ。
その火災により、琉球王国の歴史と文化を象徴する多数の建物と美術工芸品が失われ、その影響は県民に深い悲しみをもたらしている。議員の松長康二氏は提案理由について「町民、県民が切望する復元を求めるもので、国と県、関係機関への要請を含むもの」と強調した。
意見書では、国が沖縄の復帰20周年を記念して復元を進めた首里城の重要性が再確認されている。これにより、沖縄のアイデンティティ形成や観光収入にも影響が出ている。
与那原町議会は、特別な財政措置を含む再建計画を策定し、2022年までに実施するよう求める考えだ。議長の識名盛紀氏は「町民と県民の力を結集して取り組むことが重要」と述べている。
この意見書に対する質疑は行われず、採決では全員が賛成し、原案通り可決された。議会は、首里城の再建に向けた強い意志を示すとともに、再建が実現することを期待する。