令和6年3月6日の与那原町議会では、令和5年度の予算補正及び令和6年度の新予算が議題に上がった。
この会議には、議長の喜屋武 一彦氏を含む、13名の議員が出席。各議案の提案理由説明等が行われた。特に、補正予算に関しては、歳入歳出の修正が多く、多岐にわたる説明が求められた。
まず、令和5年度一般会計補正予算(第9号)について、照屋 勉町長は、歳入歳出それぞれ295,020千円を減額し、総額は108億690万3千円に変更されると説明した。この補正予算により、町税が増加するも、地方消費税交付金が減少する一方で、固定資産税や法人事業税交付金は増加する見込みである。
財政課長の岡 剛氏は、予算管理の精度を高める必要性を強調しつつ、昨年度も同様の補正が見られること、予算管理の観点から、年内での処理を提案した。議員からは、予算管理の精度を高めるべきとの意見が寄せられ、よりきめ細かい予算執行が求められた。
次に、令和6年度の町一般会計予算についても説明があり、総額100億3,149万7千円となることが示された。この予算には、脱炭素事業や与原公園整備事業等、町民の生活に密接に関わる重要な施策が組まれている。特に、給付金の拡充や新たな健康施策についても言及され、町民に対する積極的な支援を示す意義が強調された。
その他、国民健康保険特別会計予算や後期高齢者医療特別会計予算など、健康に関連する予算案が可決されるなど、各議案は順次審議された。議員からは、健康医療施策における財源確保の工夫や、より充実したサービス提供に向けた提案もあがった。
総じて、会議では、与那原町の財政状況と住民福祉の向上に向けた各議案が審議され、予算計上の透明性確保と、効率的な予算執行が求められた。議会は今後も、慎重な議論を進め、町民が求めるサービスや施策への反映を目指していく方針である。