与那原町議会の臨時会は、令和5年1月12日、午前10時に開会した。
この会議では、令和4年度の一般会計補正予算の議案が中心となって討議された。議案第1号は、歳入歳出それぞれ12,591千円が追加され、総額が9,324,650千円となる内容である。
副町長の城間秀盛氏は、今回の補正予算の理由を説明した。地方自治法に基づく補正予算は、町の財政的安定を目的とする。特に国庫支出金が6,756千円増加し、県支出金が4,349千円減少するとのことで、国や県の財源の変動が影響を与えていることを指摘した。
また、加えて新型コロナウイルス感染症に関連した地方創生臨時交付金を活用した事業も提案され、福祉事業所支援やエネルギー価格高騰に対応するための新事業が紹介された。企画政策課長の山城司氏は、この取り組みへの理解を求めるとともに、地域振興を図ると発表した。
質疑応答の場では、松長康二議員が健康づくり支援環境整備事業についての疑問を提出した。具体的には、予算が必要以上に急いでゴムチップ舗装を行う理由を問うものであり、まちづくり課長の饒平名幹貴氏が答弁した。饒平名氏は、「今後の劣化の見込みからも整備を急がなくてはならない。」と述べ、適切な環境整備が求められることを強調した。
また志村幸司議員は、観光地の美化や新型コロナウイルス関連の交付金について、具体的な計画とその評価方法に係る質問を行った。この点に関し、財政課長の仲里武徳氏は、交付金の運用に関して透明性を確保する必要性を認識していると述べた。
この日の議会は、質疑が活発に行われ、予算案に対する意見の相違がある中でも無事に可決された。議長の喜屋武一彦氏は、議案を賛成多数により承認し、会議を締めくくった。今後、これらの予算が地域住民の生活向上に寄与することが期待される。