令和3年9月7日、与那原町の定例会が開かれ、令和2年度に関する各会計の歳入歳出決算が審議された。
議長(喜屋武 一彦氏)は会議を開始し、認定第1号から第5号までの決算認定が議題となった。特に、認定第1号において、町長の照屋 勉氏は一般会計歳入歳出決算について提案した。
歳入総額は約133億円、歳出は約130億円と、前年に比べプラス収支を達成したことが報告された。歳入歳出差引額は296,291,623円となり、翌年度へ繰り越すべき財源が185,009,304円である。実質収支額は111,282,319円で、おおむね良好な状況といえそうだ。
照屋町長は「庁舎建設事業をはじめ、住民の皆様の理解と協力により、各事業が滞りなく進捗した」と述べ、決算状況の好転を強調した。
次に、認定第2号となる国民健康保険特別会計では、加入者の減少が気になるところである。全人口に対する加入者の割合は約23.4%に留まり、前年から微減している。この傾向には新型コロナウイルスの影響も絡むと見られ、加入者の増加策が求められている。
また、認定第3号の後期高齢者医療特別会計においては、被保険者数が1,738人と前年度比での若干の増加が見られるものの、全体の高齢化社会の進行に伴う経済負担は無視できない実情がある。