令和5年3月6日、与那原町議会による第1回定例会が開催され、町の施策や予算についての議論が行われた。
町長の照屋勉氏は所信表明で、令和5年度の一般会計予算が94億3千3百万円であり、前年度比10.4%の増加となっていることを報告した。予算の主な増加要因は、公共施設の大規模改修工事に伴う支出や、光熱費高騰による影響であると説明した。
さらに、照屋町長は「町民の笑顔が輝くまちづくり」を目標に掲げ、町内の活性化と防災対策に取り組むことを強調した。感染症法上の分類が変更されたことに伴い、アフターコロナを見据えた施策も進めるとし、町民と連携しながらの取り組みを約束した。
行政報告も行われ、各部門からの重要な施策や支出に関する情報が示された。特に与那原町の公共施設や福祉事業に関する投資が重視され、子どもや高齢者へのサポートが強調された。
また、令和5年度から実施する新たな方針の中で、与那原町国民健康保険条例や教育委員会教育長の任命、さらに人権擁護委員候補者の推薦についても議論された。国民健康保険条例は、出産育児一時金の支給額を408,000円から488,000円に改正することが提案され、賛成多数で可決された。
さらに監査委員からの報告や議案の審議を通じて、町の予算や政策が実施されるべき方向性が示され、今後の進展が期待されている。特に、透明な財政運営の重要性や、地域経済の活性化に向けた戦略が求められた。
最後に、議長の喜屋武一彦氏が会議を締めくくり、次の定例会は3月29日に開催予定であると告げ、出席者たちの労をねぎらった。