令和元年第489回読谷村議会が開催され、様々な議題が討議された。特に注目を集めたのは、地域スポーツ活動の振興と平和の尊重に関する議題である。
村のソフトボール協会は、全国・九州大会の開催誘致を積極的に行う意向を示し、体育振興課長はその取り組みを支持すると述べた。特に新たに建設される(仮称)川回る広場では、全国レベルの大会が開催されることが期待され、村民に対しても大いなる期待を寄せている。
川回る広場の完成は令和3年を見込んでおり、オープニングイベントを通じて地域住民が参加できる催しを検討している。生涯学習課長は、地域の小中学校生徒や村民が参加できるような競技普及活動にも注力し、村内におけるソフトボールの普及拡大につながる可能性を示唆した。
次に、慰霊についての議題が挙げられ、特に読谷村の戦没者を悼むための慰霊の塔に関する話題が注目を浴びた。村内には20基の慰霊の塔が自治会によって管理されているが、設置されていない自治会も存在する。しかし、村長はこの設置支援の意向を示し、また村民の平和意識の高まりを重視した。特に、今後の戦後75年に向けて、慰霊の意義を再確認する場を設けることが求められる。
村道の整備については、村道の総延長は14万2719メートルに及び、整備率は87.75%であることが報告された。未整備区間における道路整備の課題については、村としてしっかりとした政策と課題に対策を進め、この状況を改善していくことが必要であるとの認識が示された。
長田川周辺の自然環境整備への取り組みも言及され、環境を保全しつつ親しむことができる場所作りを検討する姿勢が求められている。特に遊歩道の整備に関しては、利用者が安心して自然を感じられる環境づくりが強調された。
今回の議会の結果、地域のスポーツ振興と慰霊の意義、村道整備、環境保全に至るまで、各議題が村民の生活や平和に密接に関連していることを再確認する機会となった。