令和5年12月22日、読谷村議会が開催され、主要な議題として認知症支援と部活動の地域移行が取り上げられた。
その中で上地利枝子議員は、認知症カフェの実施状況や地域住民との交流について質問を行った。沖縄県の調査に基づくと、現在1,694人の高齢者に認知症の兆候が見られ、地域住民の見守りや支援が強く求められている。福祉課長の玉城勝教氏は、「地域支え合い委員会が重要な役割を果たしており、認知症高齢者の早期発見に向けたSOSネットワークを構築中」と回答した。
次に、部活動の地域移行については、学校指導課主幹の糸数昌氏が説明した。地域のネットワークを生かし、学校と地域住民が密接に連携することで、子どもたちの育成を図るとし、「地域の指導者との意見交換が不可欠であり、取り組みを進めている」と語った。特に、新たに設置予定の検討委員会に期待が寄せられている。
さらに、旧読谷中学校跡地の利用計画も櫻井典秀議員から提案があった。地域振興と住民のニーズを考慮し、地権者との対話が重要な課題となる。総務課長の知花正氏は、「樹木伐採や徒歩道の整備を行い、利用促進に努めている」と応じた。
防災対策に関する質疑では、住民の防災意識向上を目的とした講演会が額面どおり成果を上げている様子が伝えられた。防災課は、今回の講演会を基に地域の防災教育を進めていく考えを示した。
この日の議会では、他にも紅イモ振興への取り組みや戸籍の改正についても言及された。特に、紅イモの基腐病対策に関しては、安定した生産体制の構築を目指すべく、機械の購入支援が進捗していることが明らかになった。このように、読谷村は住民の健康と教育、地域振興を忙しく推進している。