令和5年第530回読谷村議会定例会は12月25日、午前10時16分に開会されました。
出席議員は18名で、欠席議員はいませんでした。本会議では、一般質問を一年を振り返る内容が多く議論されました。また、各議案について採決が行われ、無事に可決されました。
地域医療についての質問が目立ち、特に「かかりつけ薬局」の推進や「eお薬手帳」の普及についての意見が交わされました。健康推進課の宜保 健課長は、かかりつけ薬局を通じて、地元住民が安心して利用できる医療環境の構築が必要であると強調しました。「eお薬手帳」は便利さから利用が推進されることが期待されています。
その一方で、読谷村の防災に関する議論も行われました。特に、村道高志保~宇座線の歩道整備については、松田 昌邦議員からの質問に対して、都市計画課の山城 勝司課長が現状報告し、歩行者の安全確保に向けた検討が進められていることを説明しました。この件は多くの村民から安全確保への要望が寄せられており、早急な対応が求められています。
また、長浜ダムの観光利用に関する考察もあり、商工観光課の伊佐 英明課長は、自然を生かした観光資源として活用できる可能性について前向きな考えを示しました。この動きは、昨今の観光振興の重要性を反映したものといえます。
一方、健康増進センターの指定管理者の選定についての議論では、賛成意見と反対意見が交錯しました。反対意見は、優先交渉権者の応募資格に疑問を呈するものでしたが、賛成意見側は今後の村民サービス向上を目指すべきとの論旨を強調しました。特に、健康増進センターの新たな管理体制は、地域住民により密着したサービスの提供が期待されるため、採決では賛成少数として否決されました。
この会議では、日常生活や地域課題に直結する重要な議題が次々と討議され、今後の村の発展に資する方策が示される場となりました。村議会では、地域のニーズを踏まえた取り組みが求められていることが再認識されました。