令和5年度第530回読谷村議会定例会が開催され、提言されたさまざまな課題が議論された。議員たちは、地域の防災対策や教育施策、環境問題に関して意見を交わし、特に小児救急電話相談(♯8000)の活用促進が重要視された。
岸本大二郎議員は、児童への指導の在り方に関する「生徒指導提要」の活用状況について確認を求めた。学校指導課主幹の糸数昌氏は、年間を通じて生徒指導の指針が確認されていると答えた。また、教員の負担増加に対して、役割分担による負担軽減を図る考えも示された。学校内での情報共有が進められ、チームとしての対応が強化されているとのことだ。
防災対策に関しては、喜名地域に避難場所が不足していることが懸念されており、岸本議員は旧小糸製作所跡の活用を提案。総務課の知花正課長は、地域住民の要請に応じて防災拠点としての整備を進める意義を強調した。特に災害時の一時避難所として具体的な整備を行う必要性が示された。
残波岬公園についても議論が行われ、環境保全に対する取り組みが求められた。山城正輝議員は、しおさいの森の管理状況を問うと、自然状態を保ちながらも定期的な維持管理が行われていることが確認された。一方で、外来種であるツルヒヨドリの問題も浮き彫りになった。環境課長の松田勝氏は防除作業を続けながら、地域住民への周知も進めるとした。
岸本議員は、長浜ダムの貯水率の低下に懸念を示した。長浜ダム土地改良区の関係者との話し合いが進められ、安全な水供給を保証するための検討が続けられるとのことだ。
医療相談に関しては、♯8000の活用についても周知活動が進む予定である。健康推進課の宜保健課長は、年末年始の時期に向けてお母さん方への情報提供を強化すると述べており、この取り組みが医療負担軽減につながることが期待される。
全体を通じ、地域の教育、環境、医療防災に関する多岐にわたる議論が展開され、今後の取り組みが注目される。