令和4年第517回読谷村議会定例会が開催され、一般質問が行われた。
最初に、国道58号の喜名〜大湾間の慢性的な交通渋滞について、村民からの悲鳴とも呼べる声が寄せられた。議席に立った神谷 嘉栄議員は「慢性的交通渋滞が続く国道58号、先の台風でも冠水に見舞われ、我が村が陸の孤島と化した」と危機感を述べた。特に、中央残波線の整備が重要であり、村民の利便性向上や観光の活性化に寄与すると強調した。村長の石嶺傳實氏は、「国道58号から東側の道路の整備について、引き続き国や県との交渉を進めていく」と明言した。
次に、読谷村に建設予定の(仮称)読谷村総合情報センターについても言及され、村長は「この施設が村民の文化・情報発信の拠点となり、賑わいを創出することが期待される」と説明した。新たな拠点の形成は、観光客の誘致にもつながると期待が寄せられている。
また、障がい者支援に関連し、福祉課長の玉城勝教氏が現在の障がい者福祉サービスについて詳細に説明した。身体障がい者手帳保有者は1480人、その中で福祉サービスを利用する人数は111人。一方、精神障害者保健福祉手帳保持者は536人で、その中で89人がサービスを受けているとのことで、実際には多くの人々が支援サービスを必要とする実態が浮き彫りになった。地域包括ケアシステムの構築が今後の鍵になると伝えた。
最後に、教育総務課長の知花正人氏が学校給食費の助成について説明した。新型コロナ感染症に伴い、出席停止となった児童生徒に対し、給食費助成金の支給が行われたが、助成金申請書の送付件数が約1408件に上った。新型コロナウイルスの影響が強く、村長が兵庫県の市長の引用を通し児童教育の重要性が強調され、今後も村民や関係機関との連携を図ると述べられた。