令和5年9月27日に開催された読谷村議会では、地域の安全や農業振興に関する重要な議題が討議された。
議会では、楚辺地区における崖崩落の危険性が改めて指摘されている。
崖崩落は平成5年に急傾斜地崩壊危険区域として指定された。管理を行うのは中部土木事務所であり、今年の台風による被害を受けて、改めて防止対策が必要とされている。特に、崩落現場の近くには多くの樹木が生えており、その影響で岩肌が不安定になっていることが懸念されている。これに対して、9月5日に村長と大添自治会長が県に緊急要請を行い、10月9日から伐採作業が始まる予定である。
また、村内の農業振興についても話し合われた。紅芋の生産面積が減少傾向にあり、支援として無菌苗の配布や農業経営サスティナブル資金の貸付が行われている。さらに、バイオ苗の利用促進や基腐れ病対策に関する勉強会も開催されており、村内の農家に対する情報共有が強化されている。
保育園に関する問題も議題に上がった。園外活動における安全対策や、緊急時の保育サービスについて詳細が説明された。特別支援が必要な子供に対しては、個別の保育計画が立てられ、適切な支援が行われている。また、保育士のなり手不足が全国的な問題である中、本村の状況も注視されている。
最後に、渡慶次農村運動広場の管理についても議論され、周辺のフェンスの修繕が必要とされている。地域住民の安全に配慮した管理運営が求められる中、自治会との連携が重要視されており、スポーツ活動を通じて地域全体の活性化が期待されている。