第525回読谷村議会臨時会が令和5年5月26日に始まった。
会議では予算案や条例改正が主要議題として取り上げられた。特に、補正予算が低所得者世帯の支援に関連する内容が含まれたため、村民の注目を集めている。村長の石嶺傳實氏はこの補正予算について説明を行い、社会福祉費や農林水産業費の予算が調整されることを強調した。
議案第29号として提出された令和5年度一般会計補正予算では、歳入歳出それぞれ386,834千円が追加されており、総額は187億9,319万1,000円になる見込み。特に低所得の子育て世帯への生活支援が重要なテーマとして取り上げられた。與那覇沙姫議員はこの給付金の周知と申請漏れ防止の必要性を訴えた。
さらに、議案第30号の水道事業会計補正予算では、一般用途および営業用途水道利用者の基本料金が7か月間免除されることが示された。上下水道部長の東恩納盛光氏はこの措置により村民の負担軽減が図られると述べた。これに対し、議員の間では賛成意見が多数を占めた。
また、教育次長の山内昌直氏が報告したユンタンザミュージアムの南側駐車場整備工事では、安全性や利便性の確保が求められ、特に障害者対応の駐車場などの考慮が重要視された。與那覇議員からは、文化理解を深めるための環境整備が期待されるとの発言があった。
承認第1号と承認第2号の専決処分に関しては、それぞれ税条例の改正が行われ、国民健康保険税の見直しが進められることにより、村民への影響が懸念される。一方で、事故による損害賠償についての報告もあり、安全管理の徹底が再度求められた。
最後に、議会は議決事件の整理を議長に一任し、本会議を閉会した。今回は村民の負担軽減に向けた具体的な施策が多く示されたことが強調され、今後の動向に注目が集まる。