令和5年第524回読谷村議会定例会が3月16日に開かれ、議員たちが住民の安全や福祉、観光振興について質問を行った。
特に注目されるのは新型コロナウイルス感染症に関連する質問であり、議席8番の國吉雅和議員は、読谷村と沖縄県、日本国内のワクチン接種状況や陽性者数、死亡者数について詳細なデータを求めた。健康推進課長の宜保健氏が、ワクチン接種率や死亡者数について具体的な数字を提供したところ、感染症対策の重要性が再確認されるとともに、村民への更なる啓発の必要性が強調された。
また、國吉議員は、介護の将来や学童クラブの運営についても質問を行い、高齢者人口の増加に対応するための地域の施策に対する意見を述べた。特に、読谷村では2045年にかけて高齢者が急増する見込みであるため、地域全体での介護サービスの意識改革が必要と言及した。福祉課長の玉城勝教氏は、高齢者サービスの充実を図るための施策について説明した。
一方、読谷村では観光振興に関する質問もあり、特に「五感で楽しむ読谷思い物語」という新たな観光戦略が紹介された。商工観光課長の伊佐英明氏は観光協会が持つ役割の重要性を強調し、連携強化を通じた地域の活性化について言及した。また、昨今のふるさと納税の利用が増加傾向にあることも取り上げられ、これが観光振興や地域発展にどのように寄与するのか、期待が寄せられた。
さらに、窓口業務の民間委託についても議論された。これは一部の業務を民間に委託することで、サービスの向上と効率化を図ることが狙いである。総務課長の知花正氏は、窓口業務の効率化が期待されるとし、今後の方向性について検討していく姿勢を示した。