令和4年第517回読谷村議会が6月17日に開催され、主に通学区域や公園管理、観光振興についての一般質問が行われた。特に、通学区域の設定や就学制度に関する質問が多く、村民の安全を確保するための対策が求められた。
長濱宗則議員が行った質問では、読谷村の通学区域に関する設定基準が曖昧であることを指摘した。学校選択制度も導入されておらず、入学に関する手続きが複雑であることが明らかになった。特に家庭の事情や生徒の状況に応じた転校の要望が多く寄せられていることから、教育委員会はその状況に柔軟に対応することが必要とされている。
また、伊良皆地区の運動広場についても、自治会との間で指定管理に関する協議が進んでいない現状が報告された。公園の管理方法について一括管理の必要性が議論されたが、高齢化が進む中で地域住民が管理に苦慮しているため、早期に管理体制を整備する必要がある。これに対して、都市計画課は、地域の自治会との意見交換を進めるとともに、効率的な公園管理を模索していく方針を示した。
観光振興については、第3次観光振興計画が策定されたことが報告され、持続可能な観光の展開や観光協会との連携強化が重要視されている。特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた観光業をどう再生していくかが今後の大きな課題となっている。村民参加型の推進体制が整備され、一人一人が観光振興に寄与することで、より豊かな地域づくりが進められることが期待されている。
このように、多岐にわたる議論がなされた会議では、村民の声が切実に反映されるよう、今後の施策に力を入れる必要があることが強調された。