令和2年第496回読谷村議会定例会が、6月9日に読谷村議会議事堂で開会された。
当議会には、村長や副村長を含む多くの関連者が参加し、17の議案が提出された。注目すべきは、令和2年度読谷村一般会計補正予算(第2号)をはじめとする複数の会計補正予算である。この補正予算では、歳入歳出予算の総額に510,258千円を追加し、合計で196億5,468万4,000円を見込む内容となっている。村長の石嶺傳實氏は、「新型コロナウイルス感染症対策管理事業に係る補正予算を含むものであり、村民生活の支援を図る」と強調した。
また、読谷村の診療所特別会計補正予算についても説明がなされた。現在、診療所では在宅医療や生活支援など、地域ニーズに応えるための業務を展開しており、コロナ禍の厳しい状況にもかかわらず、サービス維持の必要性が確認された。健康福祉部長の小橋川郁美氏は、この補正予算により、医療機関への支援が一層強化されることを述べた。
その他にも、読谷村の税条例の改正や、後期高齢者医療に関する条例の改正、議員報酬の一部減額に関する条例提案もある。議会として、新型コロナによって影響を受けた村民へ向けた支援に対する意識を高める取り組みが強調された。特に、相談や要望に応え続ける必要性が、新型コロナウイルスの影響を受けた状況において、加速しているという意見が多くの議員から飛び交った。
議長の伊波篤氏は、議案についての議論終了後、次回の議会を含む今後の対応の重要性を強調した。議会での議論が村民から注目されていることを踏まえ、行政と住民、議会の連携強化を望む声が多く、円滑な事務運営を図る取組となることが期待されている。議会では、様々な問題に取り組みつつ、村民の信頼に応えていくことが求められるだろう。