令和4年第520回読谷村議会定例会が10月19日に開催された。
議題として、給食費無償化や古堅地区の縦道路の進捗状況について問うことに重点が置かれ、特に生活困窮者支援やスポーツクラブ活動についての議論が深まった。
平良勝志議員は給食費無償化について、県政が取り組む現状に対して読谷村のスタンスを問うた。「現県政において無償化が掲げられているが、村としてどのように進めるのか」との質問に対し、給食調理場所長の知花正人氏は、県の動きを注視しつつ、調査や検討を行っていくとの回答を示した。平良議員は、無償化を実現するためには積極的な行動が必要であると強調した。
また、古堅地区の縦道路については、住民の便宜向上のための重要な道路であるとの認識が示された。土木建築課長の新垣学氏は、この道路の村道認定が進められており、関係者との調整が続いていると述べた。特に、南小学校周辺の通学路の安全性の確保が求められ、逆走行問題への対策が進行中であることが報告された。
さらに、生活困窮者支援の取り組みも議題に上った。福祉課の玉城勝教氏は、生活困窮者自立支援制度に基づく窓口設置の重要性を語り、「地域での相談機会を増やす取り組みが必要」と述べた。特に、食堂等への支援は今後の重要な施策とされ、NPO等との連携強化も示唆された。
議会ではスポーツクラブ活動についても議論があり、生涯学習課の矢貫卓博氏が各クラブチームの実績と課題を説明した。議員たちは、地域の運動環境の向上を求め、指導者の教育や情報交換の場の拡充に期待を寄せている。
最終的に、読谷村の今後の取り組みとして、給食費無償化や生活困窮者支援が、住民の生活向上に寄与することを目指し、具体的な行動が求められている。議会は、村民にとっての教育環境や生活支援を重点的に見据えながら、さらに進展を図る為の議論を深める必要がある。