読谷村の第520回定例会において、複数の重要なテーマが議論された。中でも、ヒトエグサ（アーサ）養殖に関する情報は特に注目を集めた。
まず、ヒトエグサ養殖に関して、商工観光課長の伊佐英明氏は、**養殖場が平成18年度に設置された**ことを説明した。養殖活動はアーサ部会により行われ、現在7人の会員が参加しているという。具体的な成績として、令和2年度には集荷量が168キログラム、販売総額が約9万2,400円であったと報告された。
問題視されているのは、**コロナ禍の影響**や**外部要因**により、アーサの養殖が思うように進んでいないことである。引き続き、軽石の漂着や他地域との差が影響し、継続的な生産が難しい状況となっている。商工観光課長は、この課題解決に向けた取り組みを行い、漁業者の育成にも力を入れる必要があると認識を示した。
次に、雨水の管理についての質疑が行われた。上下水道部長の東恩納盛光氏は、**波平大当地区の排水整備は未整備**であり、また、**流末処理施設**や**側溝整備**が必要とされる状況にあると述べた。市街地が形成されているにもかかわらず、こうしたインフラ整備が進まない現状は住民からの要望が強まる中で、早急に対策を進める必要性がある。計画を進める段階では、地域住民との協力が鍵となると強調されている。
さらに、循環型農業振興に関しても議論された。農地活用推進課長の新垣功氏は、**旧読谷飛行場跡地を利用した農業法人が約131.8ヘクタールの面積を耕作**していることを明らかにし、未整備地区については約17.7ヘクタールが耕作されていない状況であるとの情報を提供した。これらの未耕作地を牧草地として活用する提案もなされ、農業の持続可能性が見直される機会が求められている。
街灯整備の進捗も重要なテーマだった。座喜味公民館から座喜味城跡にかけて設置された街灯について、商工観光課長はその設置年度を述べ、**LED街灯化による電気代の大幅な削減**を発表した。しかし、一部の街灯に設置されているやちむんの陶板が剥がれている問題については、今後の修繕計画とともに再考されているようだ。