第500回読谷村議会定例会が9月18日に開催され、議員による一般質問が行われた。中でも特に多くの関心を集めたのは、季節性インフルエンザ予防接種制度の強化についてである。
一般質問において、國吉雅和議員は、季節性インフルエンザの予防接種が公費負担となったことをもとに、村民への周知徹底を求めた。健康推進課長の比屋根美千代氏は、全戸への周知を行い、特に高齢者やリスクの高い方への接種を促進する計画を述べた。これにより村民の不安軽減とインフルエンザ感染症の予防が期待される。また、接種率の向上に向けた具体的な計画も示された。
新型コロナウイルスに関連しては、引き続き感染症対策が重要であると強調された。國吉議員は、コロナ禍において経済回復策が必要だと主張し、商品券や経済対策の進捗についても言及した。新型コロナウイルス対策推進室の宜保健事務局長は、村民の生活支援のための緊急小口資金貸付制度の利用状況などを報告した。これに基づき、村の経済情勢を把握し、対策を進める必要性が強調された。
また、古着や古布の回収に関しては、再利用促進や環境保護の観点から重要性が再認識された。商工観光課長の冨着剛氏は、古着のリサイクル促進がCO₂削減に寄与することを説明し、今後の施策に生かしていく方針を示した。
さらに、一般財源についても議論が行われ、幼保無償化に関する負担額や義務教育における医療費の無償化が今後の財政に与える影響についても懸念が示された。子ども未来課長の玉城勝教氏は、無償化に伴う新たな財政負担額について数値を明示し、今後の財政運営への影響について説明した。
この定例会を通じて、村民の健康を第一に考えた施策と経済回復に向けた具体的なアクションが求められる中、議員たちの意見は多様であったが、共通して村の将来に向けた前向きな行動が期待された。