読谷村議会は令和5年9月15日に第528回定例会を開催し、様々な重要議案について審議を行った。この会議では、令和4年度の各種会計歳入歳出決算についての認定および、令和5年度の補正予算案が主に取り扱われた。
特に目を引くのは、読谷村国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、水道事業会計、下水道事業会計についての決算認定である。村長の石嶺傳實氏が各決算の報告を行い、特に国民健康保険特別会計については、医療費の増加に伴う財政の改善状況が注目を集めている。
さらに、令和5年度一般会計の補正予算案(第3号)では、新型コロナウイルスワクチン接種事業に関する追加予算が計上された。これに関して、健康推進課長の宜保健氏は、集団接種会場の運営費用が不足していることを説明し、必要な財源となることを強調した。
また、議案においてはユンタンザミュージアム南側に新たに駐車場便益施設の建設計画があり、これに関して建設整備部長の玉城秀友氏から、建設の進捗と地域活性化の観点からの意見が述べられた。村民からはスケートボード場の設置に関する期待の声が上がり、当計画が子どもたちの新たな居場所の確保に寄与することが期待されている。
一方で、沖縄県内では陸上自衛隊のミサイル部隊配置に反対する請願が上程され、県民の声を反映させるための意見書が提案された。委員長の與那覇徳雄氏は、請願の意義と背景を説明し、県民の生命財産を守るために必要と考えられる対話による平和外交の重要性を訴えた。
こうした中、議会の審議結果は、読谷村の安全と平和を守るための具体的な施策に繋がることが期待される。読谷村は引き続き、地域の声を大切にし、より良い政策を進めていくことが求められる。