令和元年第489回読谷村議会定例会は、9月26日に開催され、財政問題や公共サービス、地域振興策等について幅広い議論が行われた。
大城行治議員は、読谷村の財政全般について質問。特に過去10年間の税収や地方交付税について詳しいデータを求めた。その中で、村税は昨年度43億261万円に達するなど、成長を遂げているが、近隣町村との比較や今後の課題を突き詰めた。また、地方債の増加とその影響についても取り上げ、財政の将来を懸念した。
会計年度任用職員制度については、総務課長の説明があり、正規職員と臨時職員の比率が高い読谷村の現状が説明された。新制度への移行プロジェクトが進行中であり、必要な財源確保や人員配置の検討も行われていることが確認された。
さらに世界遺産座喜味城跡の活用についても、地域資源を最大限に活かし、観光客の誘致策が求められた。観光施設との連携を図るための施策が維持される必要があると、文化振興課長は強調した。
また、農作物への病害虫について、ツマジロクサヨトウの発見が報告され、早期の発見と防除策の重要性が再認識された。地域の農家からは効果的な防除方法を求める声が上がった。
道路事情についても議論が展開された。村道の舗装改修や道路の安全対策が進められているとのことで、特に地域住民の意見が考慮される必要性が強調された。
最終的に、地域共生社会の実現に向けた住民活動の充実も目指されており、三世代の交流や地域ごとのサポートが不可欠とされているが、今後の持続的な発展に向け、組織間の連携が重要であると結論付けられた。