第505回読谷村議会が実施された。令和3年度の一般会計予算が150億円を突破し、村民の要求に応える形での予算案が可決された。この予算には新型コロナウイルス対策や基盤整備事業、福祉向上施策が含まれ、村税収や国庫交付金の増加が主な要因とされている。
特に、村民税に関しては3.8%の増加を見せ、固定資産税や軽自動車税もそれぞれ増額が見込まれる一方、たばこ税に関しては減少傾向が続くとの報告もあった。交付税は過去最高の21億7,900万円となり、保育の無償化による影響が大きい。社会福祉費や防災関連の予算も強化され、村民の安全と健康を確保する取り組みが続けられる。
この中で、教育委員会は非登校生や過卒者への支援に注力している。直近のデータによると、過去3年間で不登校卒業者数は60名で、青少年センターはこの問題に対応している。しかし、全ての不登校者への追跡支援は現状行われていないとのこと。教育長は、進学や就労に向けた支援体制の充実を約束した。
加えて、村内では防犯対策として、防犯カメラが小中学校通学路へ10基設置される計画であり、地域の安全向上が期待されている。また、屋内運動場の整備が進められ、子どもから高齢者まで幅広く利用できる施設を目指す。
議会運営においては、議員たちの質疑があった。特に予算に関する質問や地域福祉の強化、環境への配慮など様々な角度から意見が出され、賛成討論のみならず、今後の課題についても議論があった。特に防災士の育成や地域コミュニティの強化に向けた取り組みが求められており、村全体での団結した対応が必要であるとの意見が強調された。